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去年の年末、モスクワから友人が3人来日していたが、来日する前に「何かお土産でほしい物はある?」と聞かれたから・・・

「じゃあ、オジェゴフの辞書を買ってきてくれ。お金は日本に来た時に渡すから。日本だと手に入らないので」と伝えた。
この辞書はロシア語の先生に「本格的にロシア語の勉強している人なら、1冊持っていて間違いは無い。ロシア語研究者は必ず持っている辞書です。修治さんも、ロシア人の友人がいるなら来日される際に買ってきてもらうと良いですよ。」と言われていたからだ。

日本でも神田あたりのロシア語出版物の専門店で買えない事もないが、値段はバカ高くなる。
友人にそう伝えていたのをすっかり忘れていた。

だから友人達が成田空港から新宿に到着して、「おぉ~久しぶり!元気だった?」なんてお互いに久方ぶりの挨拶を交わし、“じゃあちょっとお茶でも”と喫茶店に入りお茶を飲み、しばし落ち着いた頃おもむろに「これ、頼まれていた辞書。これは俺からのプレゼントだからお金はいらない。是非受け取ってくれ」と友人が旅行鞄から取り出した物が画像の本。

友人がその辞書をカバンから出しかけていた時に「え?!」とあまりの大きさに驚いた。
およそ日本で一般的に辞書のサイズとして考えられる物を、はるかに上回る大きさだった。

辞書のサイズはバカでかいが、中の文字は小さい。いや、小さすぎる。せめてあと一回り以上は文字が大きかったら良いのだが。
なぜ先生がこの辞書を奨めてくれたのか?はよく分からない。その訳は中身が難解過ぎるからである。

ロシア人が使う辞書なので、単語の説明や発音の位置、類義語や格変化等の説明は当然ロシア語である。
一つの単語を調べたい時、解説の文章の中に知らない単語がいくつか出てくるので、また調べないといけない。調べた先の単語の解説ん中にまた知らない単語があるから、また調べて・・・・・と、そうやって無限ループ状態になってしまう。

13888.jpg
13886.jpg
13887.jpg
13885.jpg

辞書の横に置いてある電卓が小さいわけではない。辞書そのものが大き過ぎるのである。
それなのに文字は小さい。
大きさが分かりやすい様に、横にマウスを置いてみた。日本の辞書でこんなサイズは無い。普通のカバンに入らないし、持ち歩けないから。

この辞書の活用法は・・・・・やはり、単語を引いて解説を読み、その中に分からない単語が出てきたら無限ループで調べていくうちに語形変化や活用法、類義語、例文などをどんどん覚えていく・・・という使い方のようだ。
やっぱり語学に近道は無いようだ。地道にやり続ける事が一番の近道。

ところで・・・・・スペイン語でも英語でも何でも良い。普通の人が語学を勉強する目的は、何かしらの受験勉強、テスト勉強というよりも、ずばり『話せるようになる事。相手とコミュニケーションがごく自然に取れる様になる事』だと思う。

その際に一番のネックになるのは“外国語を正確に聞き取れる能力”だと思う。
自分が話せて、その外国語で作文が出来るレベルに至っても、ネイティブが、例えばロシア人同士が通常会話するスピードで話されると、これが案外正確に一語、一語聞き取る事が難しいのだ。

“聞こえる”という事と“意識を集中して聞く”という事は違う。

日本では特に英語は人気の言語だし、英会話の勉強というのは人気のあるレッスンだが、英語が流暢に話せる日本人はまだまだ少ないと思う。
日本の英語学習では初歩の段階からリスニングとシャドーイング、ディクテーションを徹底してやれば誰でも外国語の会話はマスターできると思う。




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