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ヤフーのニュースで、ちょうどこの時季、日本の各地で鮎漁が解禁になっているという記事を読んだ。
「そうか、もうそんな時季か・・・」と、自分が田舎に住んでいた子供の頃を思い浮かべた。
自分の田舎は家の近くにいくつか河川があったけれど、中流地域だったのだが、多分鮎はいなかったと思う。

よく釣に行った河川にいたのは鮒・鯉・ナマズ・オイカワ・クチボソ・・・など。多分、もっと上流に行けば鮎もいたのだろう。

ウェブのニュースの中で、鮎漁が全国で解禁になったのは良いが、鮎を釣に行った人が、水難事故でそのままお亡くなりになる事故も、解禁とともに多発しているようである。まぁ、これは実のところ毎年の事だ。

公式の発表では、ある夏の日など、鮎釣りに行って水難事故で亡くなった方が1日で12名も出てしまった日があったということである。

釣りとはそこまで人を“fanatic”にさせてしまうものらしいのだが、それに関しては自分も思い当たるフシがある。

今や放送禁止用語であるが「○○キチガイ」という表現が、昔からある(笑)

ゴルフキチガイ、麻雀キチガイ、釣りキチガイ・・・など。大体趣味・嗜好の世界で使われる言葉だ。

仕事キチガイ・・・というのは、あまり聞かない。まったく聞かないわけではないけれど、○○キチガイの○○の中に当てはまるものは、大体において人の趣味や遊びだったりすることがほどんどである。
遊びとは、それ程男を夢中にさせてしまうのだろう・・・古今東西を問わず。

で、鮎漁解禁ということだけれど、鮎釣りというのは、数ある釣りの中でも、特にファンの多いジャンルなのである。

人が“釣りをする”という時、どこでどんな魚を釣るのか?という条件で様々な○○釣りと呼ばれるカテゴリーが生まれる。

渓流釣(ヤマメ・イワナ)・磯釣り(石鯛・メジナ等)・船釣り(イカ・鯛・鯵・金目鯛など底物)・ルアー&フライフィッシング(ブラックバス・トラウト)・・・など、その釣法がジャンルとしてカテゴライズされているなかで、厳然として“釣る対象魚”が単独のカテゴリーとして分類されているという物は、自分が考た場合「ヘラブナ釣り」と「鮎釣り」だろう。

鮎という魚は、ヘラブナ釣りと並んであまり他に類を見ない程、日本人にとって熱狂的なファンを大勢抱えているジャンルなのである。もう特異なジャンル・・・と言っても差し支えないだろう。

日本はたしかに海に囲まれた島国だが、海釣りをする人、海釣りが出来る人というのは、今のように交通の便が良くない時代なら、おそらく海沿いの人たちだけであっただろう。
それに比較して、日本という国は、元々河川が非常に多い。必然的に昔から日本人にとって釣りといえば、海釣りよりも川釣りを指したはずだ。

だから河川に住む魚の中で、美しい魚体、そして食べても美味しい鮎は、釣り人たちにとって他の川魚に比べても圧倒的な人気があったのだろう。それだけに鮎釣りのファンはとても多い。

バス釣り、イワナ釣り・・・など、鮎やヘラブナ以外でも、専門的に釣る対象魚に対して“○○釣り”と呼ばれてる魚は他にもいることはいる。

しかし、鮎は渓流などよりも中流域の釣りがしやすい河川域で釣れる事、外来魚などと違い日本古来から全国の河川にいる魚なので、昔から大勢の人々に釣りを楽しまれてきた事、またこれが最大の理由であろうけれど、他の淡水魚に比べても、断然!「食べて美味しい事」などの理由により、日本人の中では古くから、大勢の人達に人気の対象魚とされてきた。

釣って楽しい、食べて美味しい魚だから、法律に基づいて、水産資源確保の為に禁漁期が設けられている。

ブラックバスは自分もルアーフィッシングが大好きであるが、鮎ほど大勢の人に釣りが楽しまれているわけではない。第一食用としては、鮎ほどの価値はないので。
ブラックバスに関しては禁漁期どころか、在来種の魚を食べてしまうという事で、逆に「ガンガン釣って駆除して欲しい」などというのが、川魚漁師の本音だろう。

自分の田舎の霞ヶ浦など、チャンネルキャットフィッシュというアメリカ南部に広く生息するナマズとブラックバス、ブルーギルという3大外来魚が大繁殖してしまっていて、霞ヶ浦特産の手長エビやモツゴ、ワカサギなどの生息に多大な影響が出てしまっている。

ブラックバスは、実はあれはあれで、水の比較的綺麗な湖などで採れたものは、皮をはいでお腹の中に香草などを詰め込んで軽く塩コショウなんかしてホイル焼きにすると、結構美味しく食べられたりする。焼き上がりにマヨネーズと醤油をかけると乙な味だ。

チャンネルキャットフィッシュというナマズは、捕れてから綺麗な水に2,3日放してから調理すると、フライ・天ぷらなどが美味しい。

しかし、これらの魚はその食味においてはどう頑張っても鮎の美味しさには敵わない。昔から大勢の料理人、美食家に賞賛されている食味であり、鮎料理というジャンルだけで相当数ある。

今思いつくままにあげてみても・・・塩焼き・田楽・鮎飯・鮎の天ぷら・背ごし・鮎の骨酒・甘露煮・・・多分、もっとあるだろう。書き忘れそうになったけど、鮎のうるかも欠かせない。

ブラックバスの甘露煮とか、ブラックバスの天ぷらなどは聞いたこともないし、食べたいとも思わない。

これだけ釣り人を魅了してやまない魚だから、今日ニュースで「鮎の解禁と共に、鮎を釣りに行っての水難事故が多発している」というニュースを見ると「あぁ、今年もそういう時季が来たか」と思った次第。


実は・・・・・自分の田舎でも、ある魚を釣りに行って、狙いに行って、川で溺れて亡くなる・・・・・という事故が毎年起きているのだ。

毎年地元で話題になるのに、一向に地元の人達は止める気配がなくて、毎年人が死んでいる。

今回の話題の鮎ばかりではない。もう一つの人気の対象魚とは、実は鮭である。

鮎漁と鮭漁で、毎年、毎年地元ピープルが水難事故に遭っている。

その時季になると、近所でも「昨日、どこそこの河で人が○人溺れて亡くなったよ」なんて話は、子供の頃からしょっちゅう聞かされていた。

それなのに地元民は止めようとしない。まったく“fanatic”だしクレイジーだ。それ程釣れた時の、捕れた時の喜びと興奮が大きいのだろう。

多分、皆「自分だけは大丈夫」と思っているのだろう。しかも、その地元ピープルが狙っている鮭を捕る方法とは、所謂“密漁”なのである(笑)

実家の方のその河川とは鬼怒川の中流域である。中流域でも水深は割と深いし、川の流れも早いし、大雨の後なんか、橋の上から見ても恐ろしいことになっている。

川幅も広いし、流れ早いし、水量多いし・・・で、多分ドボン!と川に落っこちたら、よっぽど泳ぎの堪能な人でなければ、まず溺死だろう。

それに聞いたところによると、水泳パンツ1丁で泳ぐのと違って、衣服を着たまま川に落ちてしまうと、衣類が水を吸って重くなるので、溺れる確率が格段に高くなるという事だ。

鮭の密漁に行くのに、水泳パンツ1丁で行くバカは、まずいないだろうから、川に落っこちてパニクっているところに、衣服が水を吸って重くなり、ジタバタしているうちに溺れてしまうのであろう。

しかも、密漁だから、皆見つからないように真っ暗な夜中に行くのである。そりゃ事故が毎年無くならないわけだ(苦笑)

今でもそうだが広く大きな河川は、護岸が全てコンクリートで整備されているわけではない。
岸のギリギリから川面までは落差もあるし、ススキや葦などが覆い茂っていて、どこまでが岸部なのか、昼間でも分かりづらい。

そんな場所に夜中に、漁業組合の人にも見つからないようにライトもつけずに鮭の密漁に行くのだから、川岸から落っこちて溺れる人がいるのも無理はないだろう。

自分が中学生のある日に聞いた話では、密漁者の一人が溺れて、助けようとした残りの2人も溺れて、3名もいっぺんに溺死してしまった・・・という事故があった。

だから釣り好きだった自分は、子供の頃散々親に「雨の後は鬼怒川に近づくな。夜は河に釣りに行くな」と言われてきたものだ。

昨日、このヤフーのニュースを読んで、そんな昔の事を思い出した。釣りとは海や川、湖などで行うものだから、できる限り細心の注意をして行うべきだろう。

自分も川で泳いだり、房総沖で漁師の船から救命胴衣も無しで太平洋の中に飛び込んで船の周りを泳いだりした経験があるが、下手したり運悪かったりすれば、水難事故にあっていたわけで、そういう目に遭わずにこれたのは、ラッキーだったと思う。こういうニュースを見たりしてしまうと、余計に。



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