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この頃以前よりマメにブログを書いているな・・・と我ながらよく思う。昔のブログは以前のオフィシャルホームページから現在のものに変わる際に、ほぼすべて消失してしまった。料理の画像などたくさんアップしてあったのに勿体ない事だとつくづく思う。
昔のブログは映画と音楽と酒と料理の話ばかりだった様に思う。書いていて我ながら「毎回似た様なジャンルのブログばっかりだなぁ・・・」と思っていた。
ブログは、というか公の場に晒されている文章には、当然文責というものがついてまわる。それに自分がやっている仕事は(まぁ自分の仕事に限らないけど)特に書いてはいけない事もいっぱいあるのである。多分、書いたら・・・それを読んだらかなり面白い話が、いっぱいあるのだけれど、でも書けないんだよなぁ~

そういえば昔赤坂の文化センターでやっているロシア語会話教室に行った時、何気なく話した話題にロシア語の女性教師とそこに参加していた生徒さんがドン引きしてしまった事がある。
本当に夜の商売の人間、歌舞伎町の人間にとっては何でもない様な話題だったのだけれど・・・・・

何気なく話した瞬間、先生の表情がこわばったので「しまった」と思った。まぁもうしゃべってしまった事は「仕方ないや」と開き直ったけど(苦笑)

う~ん・・・やっぱり難しいな、一般人とすべての面で歩調を合わせるのは(笑)まぁそこはやっぱり夜の世界の人間という事で。
しかし、たまに青山、六本木の方のバーで飲んでいると、その場に居合わせたお客や、バーテンダーに「お仕事されている場所はどちらですか?」と聞かれることがある。「歌舞伎町ですけど」と答えると、納得顔されるは遺憾だ。「歌舞伎町テイストな雰囲気ですね」と言われたのには、まいったけれど笑ってしまった。自分は決してこの街が大好き・・・というわけではないからである。

このロシア語会話教室でやってしまった自分の中では失言とも思えない失言(と、思っていないけれど)は、この手の会話は、六本木の外国人男性にはとてもウケるのだけれど。

ではどういった失言をしたのかというと・・・・・そのロシア語会話教室でロシア人の女性教師が、参加していた生徒(皆日本人)に「皆さんは海外に留学などしないのですか?」という発言をした時の事である。
生徒それぞれが各々「まだロシア語がうまくしゃべれないから」とか「留学するための費用がまだ貯まっていないから、すぐには留学しない」などと発言していた時である。

自分はロシア語会話教室でのロシア語の授業自体は好きだけれど、授業が終わった後の先生との雑談はあまり好きではない。

いや好きではないというより、ロシア語で授業を進めている時には、不勉強からほとんど発言をしない生徒達(ほとんどこんなのばっか・・・まともに勉強してくるやつが若いやつに限ってホントにいない)が授業が終わった途端に、先生が日本語で話しているのを良い事に、授業中の10倍くらい饒舌になるのが気に食わないだけである。

そんな雑談の時にはいつもブスッと黙っている。なるべく不機嫌そうな顔をしないように配慮しながらである。
なぜブスッとするかというと、こちらは授業が終わった雑談の時でも、出来ればロシア語のアネクドートの一つでも余計に知りたいわけである。
その中にまだ知らない表現や言い回し、スラングなどがあれば覚えたいので、その授業後の雑談もロシア語でやって欲しいわけである。勿論こちらが聞き取れない時、分からない時だけ、日本語で説明してくれれば良いのだ。

しかし・・・おそらく大学の第二外国語でロシア語でも選択しているのであろう若者が、日本語でベラベラくだらない会話をしているだけで、周りの連中も同調して、盛んに日本でで会話しているだけ。
見ているだけで「こいつら何でこの会話教室通ってんだ?!」と頭痛がしてくる。
だから黙っている。初めのうちは「そのうちこの授業後の雑談も、生徒たちのレベルがアップすれば皆自然とロシア語で話すようになるだろう」と思っていたのだけれど、一向にそのようにならなかった。

それでいつもの様に、先生と会話教室に通っているのに日本語でばかり話しているヘンテコリンな生徒達の日本語の会話を黙って見ていると、いきなり先生に質問された「あなたはロシアに留学するつもりがありますか?」と。
自分の場合は、ロシア語を勉強している目的は留学とはまるで違ったところにあるので「いいえ、ロシアに勉強の為に行くつもりはありません。それにお金が無くても行けばなんとかなる方法も知っていますし」と答えた。

先生は興味を持ったらしく「何故お金が無くても留学(あるいは仕事目的の渡航)が可能なんですか?」と聞いてくるので、昔の自分の経験を思わず話してしまった。

「いえ、だって僕が以前働いていた外国人女性が働く風俗店では、皆コロンビアやブラジル、ペルーの南米のマフィアが送り主で、日本では〇〇組が受け入れ元で、来日してから1年半から2年はブローカーに働いて得たお金の一部を払い続けていましたよ。稼いだお金で生活費や小遣い、家賃を購う金額はお店から渡されて、残りはブローカーや組の懐に入るんです。ある程度の期間と金額を払い続けると、その後は稼いだお金が全部自分のものになるんですよ。だから彼女たちは一文無しでも来日出来たわけです。皆週末は六本木のディスコに踊りに行ったり、飲みに行ったりで楽しそうに過ごしてしましたよ。海外まで来て風俗の仕事している悲壮感なんてこれっぽちもなかったですね。まぁたまに故郷を懐かしんだりはしていましたけどね。それにマフィア、ヤクザ、ブローカー、お店、外国人好きな日本人のお客さん、働く女の子達全員が、皆ハッピーでしたよ。被害者が一人もいなかったわけです。でも日本の法律ではダメだったから、僕も店長も女の子達も皆捕まりました。捕まって女の子達は皆、地球の裏側に強制送還されました。女の子達は皆あの趣味の悪い塗装の護送車に乗って泣いてしましたよ。僕も一緒に護送車に乗せられましたけど、女の子が泣いているの見ると泣きたかったです。まだ十分に稼いでいないうちに、あっちにかえっても地元のマフィアに借金が残るだけだから可哀想ですよね」と話した。

まぁお金がなくたって渡航する前の入念なリサーチと、やる気次第でなんとかなるよ・・・という例で話しただけだけれど、まぁこれが見事に全員がドン引き(苦笑)

所詮学生と昼間の職業の人達ばかりだから、あまりにも違う世界だと感じたのだろう。でも、紀伊国屋書店やツタヤ、丸井や伊勢丹などがあって、大勢の市井の人達で賑わっている新宿通りから、直線でたった300メートル程しか離れていない歌舞伎町には、自分が上に書いた様な事が日常的にあるのである。


こんな話はもう時効だから書けるわけである。昔は滅茶苦茶な時代があって(人間が未熟だったから)その頃の話はエキサイティングな話も多いのだけれど、グレーなお話ばかりなのでほとんど書けない。
でも仕事している世界が違うと価値観が違ってくるのだなぁ~と思う事は本当に多い。若かった頃は普通の会社のOL達と合コンをする機会などがあると、これを実感した。
つくづく夜の仕事は建て前が少ない仕事だと思う。色・欲・金がストレートにでる職種だ。お客様も当然それを求めているし、働く女性も男性も勿論この中にあるものが目的だ。

そんな建て前のない世界で仕事を続けていると、つい上の様な発言をポロリとしてしまうわけであるから、大人になるとともにTPOを考えて、自主規制するわけである。つまり相手がその手の話をして良い人種か、そうでないか?という所を観てから会話するようにしている。

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